【書評】『好かれる人が絶対しないモノの言い方』-社会人なら一度は読んでおきたい実用書

書評
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知らないと知っているでは大きく変わること、それはモノの言い方ではないでしょうか。

誰でもコミュニケーションをとるために何かしら喋ることはできても、きちんとしたモノの言い方ができている人は私を含めそう多くないと思います。

なんとなくわかっていても、きちんとした理解をできていないかも…という気持ちで読んでみました。

「私の言うことって、どうしてうまく伝わらないのだろう」
「あのとき言ったことで、なぜムッとされたのだろう」
「あの人、どういう意味であんなことを言ったのだろう」
こんなふうに思った経験があるのではないでしょうか?

言葉はとても不確かなもので、その言い方一つで、人間関係をよくすることも、悪くすることもあります。だから、自分が言葉を発するときには、気持ちの部分や事情をきちんと表現することが求められます。

そこで本書では、言葉が生まれる前の「気持ち」を掘り下げながら、好印象を与える「モノの言い方」を、NGフレーズとOKフレーズを対比し、どのように言い換えればよいのかを、理由とともに、ていねいに解説します。

公式の紹介文より
ふくめも
ふくめも

ここはこの言い方で大丈夫かな?という状態から自信を持てるようになります。
当たり前のことも多いですが、気づかされる点もありました。
自分の記録のためにも書評にまとめます。

全体の感想・書評

実例がNG/OKの両パターンで掲載されていて読みやすい

状況やシーン別に説明があり、それぞれ実例が示されています。

これがNG/OKとそれぞれの言い方があり、違いが一目瞭然。

シチュエーションもしっかりしていて、実用的です。
社内での会話をイメージしているものが多いです。

文章も平易で読みやすく理解しやすい。短時間で一気読みも可能です。

短期で知識を詰め込むにはうってつけですね。

コラムが意外と為になるし、使える

各章の間にコラムがあり、小話が掲載されているのですが、これが意外と面白い。

  • 「ボキャブラリーノート」:上司の良い言い回しや、自分が気になった言葉をノートにまとめる手法で語彙を増やす
  • 「させていただきます症候群」:謙譲語である「させていただきます」を必要のない場面でも使ってしまっていないか 等

ハッと気づかされることもあって、為になります。「ボキャブラリーノート」での語彙力向上なんかは、言われると当たり前なのですが、新たな気づきですね。

ポイントまとめ

基本だけど大事な「ありがとう」

人に何かをしてもらったとき、「ありがとう」ではなく「すみません」と言ってしまうことがあるのでは。

感謝を伝えるなら、「ありがとう」ではっきり伝えるべき。
「すみません」では頼りない印象になる。

受け手の立場になってみる

さまざまシチュエーション別に事例が掲載されているが、基本的な姿勢は「受け手の立場」になってモノを言うこと

  • 相手に全責任を押し付けない
  • NOの結論にはフォローを忘れない
  • してほしいことは前向きに・具体的に話す
  • 指示を出すときはやる気を引き出す・相手を立てる言い方で

自分が受け手になった時にどう言われたいか、これを考えて発言するだけで印象は大きく変わる。

ふくめも
ふくめも

人間完璧じゃないです。一字一句正しいモノの言い方を覚えていなかったとしても、受け手の立場で物事を考えていれば、多少の言い間違いは許容されますよね。

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